ご存じ? 自分が思う「常識」も、他者から見れば「非常識」。

これまでに約30業種、300社以上の経営者・経営幹部とコンサルティングで関わり、
各社の社員や事務員さんなどとも色々話したり採用したりしてきた経緯もあって、
ボク自身は十二分に認識できているつもりです。

どこの業界か、どこの地域か、経営側か雇用されてる側か、共生型かエゴ型か、
勉強してるか否か、子育てしてるか/してないか、成功体験があるかないか、・・・
このような要因によって、それぞれの人がもつ「常識」はまったく異なります。

これって、多くの方にはなかなか認識できないことだと思います。
なぜなら本当に幅広い層と、しかも深い会話をしないと見えてきにくいコトだから。
ボクらの仕事はたまたま結果としてそれがよく見えるわけです。

ヒトは判断をします。良いか悪いか、好きか嫌いか・・・など。
その判断材料は、基本的に自分が今までに経験した視野でしかできない。
その視野で、自分が思う「常識」に合わない場合に「非常識だ」と判断してます。

それは本当に「非常識」なのかどうか?
それ相応の人(ある程度リスペクトや信頼があった人)が非常識に感じる言動をした場合は、
「非常識だ」と結論を決めつける前にすこし自分の不足ではないかと考えたいですね。

何の話か・・・  ここ数年ボクの中に溜まってきた思いのひとつを吐き出しているのです(笑)。
たとえば。
ボクが以前所属していた大手コンサルティング会社時代での「常識」では、本を出版してたり
メルマガやブログを綴っているなど、情報発信に力を入れている方と初めて会うという場合、
その方の情報発信物にまったく目を通さずに会うということは「非常識」でした。
同様に、仕事としてアポイントが成立し、初めてお会いする経営者の会社情報をウエブ等で
事前に軽く目を通しておくことも「常識」であり、時間がなくて見損ねた場合は謝罪してました。
こういう「常識」があったのです。相手に対する敬意でもあると同時に、会話するときに密度ある時間を過ごすために必要な下準備でもあります。この「常識」は今も続けているつもりです。

でも、こういった「常識」の存在をまったく知らない人たちがたくさんいるのも事実。
そこに対して腹がたつとかそういう低レベルの話がしたいのではありません。
自分の思う「常識」が絶対的なものだと思い込んですぐに結論づけることに対して、「それは
ちょっと視野が狭すぎやしませんか?世の中には色んな見方があるんですよ」ということを
少しでも知ってほしいなぁと思うのです。

自分の周りではどうだのこうだの。。。
そうです、あなたの周囲がそうなのは分かりました。でもそうじゃない人もたくさんいるのです。
年齢を重ねれば、だんだん自分が多くのことを知っている気になってくるのかも知れません。
でも、何歳になろうと全てを知り尽くすなんてムリだし、自分と違う世界のことはやはり分かり
にくいものなのです。気をつけて生きていきたいですね。