コンサルタントが活躍する領域として、最近特に思うことがあります。
それは『終わっている議論』。
コンサルタントが学んでいることって、浅く見られると“机上の空論”っぽいのかも知れません。
でも、実践型でしっかりと深い経験を積み重ねているコンサルタントは絶対に違います。
Aがいいか、Bがいいか、みたいなシーンを数多く経験し、そこからルール化しているのです。
出回っている書籍もだいたい似たようなことが書いてあるのはそういうことです。
「似たことが書いてある」ってことは、それはほぼ事実だってことです。
経営は確率論であり、多くの人が成功したり失敗したりしているポイントを抑えておくのは
スピードの視点でとても重要なこと。
多くの先人がすでに結果を出しているのに
『ああでもない、こうでもない。うーん、そうかなぁ?・・・』
なんて悩んだりしてるのははっきり言って時間のムダだし、遠回り。
(もちろん部下育成など、考えさせることに意義があるときは別だが)
所属していた大手コンサル会社では、年間5000件の依頼案件を社員500人で対応してました。
毎年それが続いてるわけで、そこには膨大な経験値情報がありました。
統計的に言えることが、通常では考えられないくらいありました。
それを習得してる人間を会議等に入れることって、ものすごく価値が高いことだと、
我ながら思う時が最近何回かあったのです。
時はカネなり。
結論が出ていることを議論することほどムダに見えるものはありません。